夏になると、会社では毎年同じ会話が聞こえてきます。
「寒いです。」
「いや、暑いですよ。」
女性達はカーディガンを羽織り、男性陣は「ちょうどいいですよ」と笑う。
冷房の設定温度をめぐる攻防戦は、夏の風物詩です。
私も「暑い派」の一人でした。
外回りから戻ると、冷房の効いたオフィスが気持ちよく感じるのです。
でも、実は冷房が効いた部屋に入るたび、少し気になることがありました。
気にしているのは自分だけだと思っていた
冷房が効くと、ワイシャツの胸元が浮いてしまうのが気になる。
だから会議の前には、トイレの鏡でさりげなく確認する。
シャツを少し引っ張ったり、資料を胸の前で持ったり。
誰にも気づかれていない。
そう思っていました。
ところがある日、会議が終わった後、同僚の女性がこんなことを話しました。
「女性同士で話していたんですけど、夏は男性のワイシャツって、胸元が意外と目に入ることがあるんですよね。」
責めるような言い方ではありません。
何気ない雑談です。
でも、その一言にドキッとしました。
やっぱり見えていたんだ。
そう思ったのです。
気にならないだけで仕事に集中できる
その日をきっかけに、インナーを見直しました。
劇的な変化があったわけではありません。
でも、会議前に鏡を見る回数が減りました。
胸元を気にしてシャツを引っ張ることもなくなりました。
夏は暑さ対策ばかりに目が向きます。
けれど、冷房の効いた室内で快適に過ごす準備も、同じくらい大切です。
胸元が浮いてしまうのはできる男の姿ではない気がします。
身だしなみとは、おしゃれをすることだけではありません。
余計なことを気にせず仕事に集中できること。
それも、大人の身だしなみの一つなのかもしれません。