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出張先での上司の一言が人生を変えた

出張先での上司の一言が人生を変えた

おまえさ、ちくぽこヤバいぞ

暑い夏の出張2日目、いつも通りの自分だった。

行き先は大阪。社内の展示会準備のため、部署メンバー3人で前乗りし、現地で2泊のスケジュール。メンバーは自分(35歳)と課長のKさん(42歳)。気心の知れただ上司だったので、気楽な気持ちで臨んでいた。

初日は会場設営や打ち合わせ。汗だくになりながらTシャツ姿で走り回ったが、何も気にせず1日を終え、ホテルに戻った。

風呂上がり、ロビーでコンビニ飯を食べながら軽く明日の段取りを確認していたとき――
その「一言」が飛び出した。

「おまえさ、ちくぽこヤバいぞ」

K課長が言った。

「…おまえさ、ちょっと言いにくいけど、今日ずっと“ちくぽこ”出てたぞ」
「いや、俺も昔そうだったからわかるけど。薄手のTシャツに汗かいたら浮くんだよ。気づかんだろ?」

ちくぽこ。

自分ではまったく意識していなかった言葉に、一瞬、頭が真っ白になった。

恥ずかしさよりも、なぜかショックだった

たしかに今日着ていたTシャツは、量販店で買ったもの。
インナーは着ておらず、通気性重視でサラッとした生地。汗で貼りつき、薄手の生地が肌にぴったりくっついていた。

それが原因で乳首が浮いていたのか――。

恥ずかしさもあったけど、それ以上にショックだったのは、「人から見られていたことに気づいていなかった自分」だった。

「見た目は関係ない」なんて言ってたけど、きっと今日一日、無意識のうちに不快感を与えていたかもしれない。そう思うと、変な汗が出てきた。

「見えないところを整えるやつは、強いぞ」

K課長は続けた。

「俺が管理職になって思ったのはな、仕事ができるやつって“目立たないところが整ってる”んだよ」
「シャツの下とか、靴下とか、靴の裏とかさ。見えないところに気が利いてる男は、現場でも人の細かいところに気づける」

この一言が、心に突き刺さった。

仕事は頑張ってるつもりだった。でも、そういう“身だしなみの目に見えない部分”は、正直気にしていなかった。

次の日から、僕はインナーを変えた

帰宅後すぐに、インナーを買い替えた。
Tシャツの下に着る用として、ベージュの吸汗速乾インナーを選んだ。
透けにくく、汗でくっつかない。さらにパッド付きのものも試してみた。

最初は「1枚多く着ると暑いかな」と思ったけど、全然そんなことはなかった。むしろインナーが汗を吸ってくれるおかげで、Tシャツが肌に張りつかず、快適さすら増したのだ。

何より、鏡に映った自分の姿が、少しだけ“整って”見えた。

「あ、印象変わりましたね」と言われて気づいた変化

数週間後、他部署の女性社員に言われた。

「最近、なんか清潔感ありますよね。髪型変えました?」

髪型は変えていない。変えたのは、インナーだけ。

そのとき初めて、「自分の見え方って、こんなに変わるんだ」と実感した。
そして、K課長の言葉の意味が本当の意味で腑に落ちた。

インナーを整えると、自信が持てるようになった

それ以来、インナー選びには気を使っている。
Tシャツやシャツの下に透けにくいベージュインナーを着る。出張のときは必ず多めに持っていく。

不思議なことに、それだけで自分に対する自信が少しずつ戻ってきた。
堂々と歩けるようになったし、人と接するときに“どこか安心できる”ようになったのだ。

出張先のホテルで人生が変わることもある

K課長のその一言がなければ、きっと今でも僕はちくぽこを気にせず、シャツ1枚で現場を駆け回っていたと思う。

でも、あの夜の何気ない指摘が、
僕の“自分への向き合い方”を180度変えてくれた。

誰かに見られていないから気にしないのではなく、
自分がどう在りたいかのために、見えない部分を整える。

たった一言で、そんな意識を持てたことが、今では財産だ。

まとめ:ちくぽこは、男の“甘え”かもしれない

今でもふとした瞬間に、当時の恥ずかしさを思い出す。

でも、あの経験があったからこそ、今の自分がいる。
もしあなたが「インナーなんて見えないし」と思っていたとしたら、ぜひ一度、向き合ってみてほしい。

それは、見た目の問題ではなく、自分への誠実さを整える習慣なのかもしれない。