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冬のデートの落とし穴は、意外と近くに(彼目線)

冬のデートの落とし穴は、意外と近くに(彼目線)

寒さのおかげで距離が縮まる先の油断

冬のデートは好きだ。
寒いけど、その分、理由がなくても一緒にいられる。
「寒いね」って言いながら並んで歩くのも、
カフェに入ってコートを脱ぐ流れも、
全部、嫌いじゃない。

ただその日、
俺はひとつだけ、完全に油断していた。

冬だから大丈夫だと思っていた

冬だから大丈夫だと思っていた

正直に言うと、
その日はインナーのことを考えていなかった。

だって冬だし。
ニットだし。
コートも着るし。

「まぁ、平気だろ」
そう思っていた。

外は寒くて、
自然と彼女と距離も近くなる。
それが嬉しくて、
細かいことは気にしていなかった。

問題が起きたのは、
カフェに入ってコートを脱いだ、その瞬間だった。

店内は暖かくて、
ニット一枚になる。
そのとき、彼女の視線が、
一瞬だけ止まった気がした。

……ん?

気のせいか?
いや、でも。

あ、これ。
もしかして、見えてる?

彼女は何も言わない。それが一番きつい

彼女は優しい。
本当に優しい。

だから、
何も言わない。

「寒くない?」とか、
「何飲む?」とか、
いつも通り話してくれる。

でも、
俺にはわかる。

この空気、
ばれてるやつだ。

怒ってるわけじゃない。
引いてるわけでもない。
ただ、
「気を使わせてる」感じ。

これが一番、効く。

自分の服装を、
無意識に引っ張ってみたり、
背筋を伸ばしてみたり。

でももう遅い。
一度気づいてしまうと、
そこばっかり気になる。

会話に集中できない。
笑顔もどこかぎこちない。

俺は思った。

あぁ、
これって別に、
乳首がどうこうって話じゃないなって。

自分のせいで、
彼女に余計な気を使わせている
その状況が、
一番ダサい。

次のデートでは、何も気にしないで笑いたい

家に帰る途中、
彼女はいつも通りだった。

それが余計に刺さる。

きっと、
わざわざ言うほどのことじゃない。
でも、
気づいてないわけでもない。

そういう微妙なライン。

だからこそ思った。

次は、
最初から「気にならない状態」で行こうって。

おしゃれを頑張るとか、
カッコつけるとか、
そういう話じゃない。

ただ、
余計なことを考えなくていい状態。

それがあれば、
彼女の話をちゃんと聞けるし、
自然に笑えるし、
変な気まずさも生まれない。

冬のデートは、
距離が近い。

だからこそ、
こういう細かいところが
思っている以上に響く。

彼女のため、
というより、
自分が楽でいたいから。

次のデートでは、
あのカフェで、
何も気にせずコーヒーを飲みたい。

「寒いね」って笑いながら、
胸元じゃなくて、
ちゃんと彼女の目を見て。

おわりに

冬のデートの落とし穴は、
足元じゃない。
胸元だ。

でもそれは、
失敗じゃない。

気づけたなら、次は変えられる。

彼女が何も言わなかったことも、
きっと、愛情だと思う。

だから俺は、
次はちゃんと準備する。

何も起きないデートが、
一番うまくいくってことを、
この冬、学んだ。