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【社長のひとりごと】取引先の“ちくぽこ”を見て思ったこと

ふと目に入ってしまった光景

50代になり、経営の現場に立ち続けていると「信頼を積み重ねることの重さ」をしみじみ感じます。
先日も、長年お付き合いのある取引先の40代男性と打ち合わせをしていました。
人柄もよく、仕事ぶりも堅実。けれど、その日どうしても気になってしまったのです。

――薄手のワイシャツから、はっきりと透けて見える胸元。

決して相手に悪意があるわけではない。けれど、こちらの意識が打ち合わせに集中できないほどでした。

身だしなみは小さなこと、けれど大きなこと

商談の場で求められるのは、専門知識や提案力だけではありません。
相手に与える安心感や清潔感もまた、大切な要素です。そして相手への気遣いも。

「仕事ができれば、多少のことは目をつぶればいいじゃないか」
そういう考えもあるでしょう。

ただ、人は見た目から多くを判断してしまう生き物です。
ちくぽこが透けて見えてしまうだけで、だらしなさや無頓着さを想起させてしまう。
それが積み重なれば、信用にすら影響を及ぼすこともあるのだと、改めて感じました。

取引を見直すかどうか、心が少し揺れた

私は一瞬、「この方との取引を続けるべきだろうか」と考えてしまいました。
もちろん、仕事の内容や成果物には何の不満もありません。
ただ、“信頼を預けるにふさわしいかどうか”を判断する際、無意識にこうした細部が気になってしまうのです。

それほどに、外見や身だしなみが与える影響は大きいということ。

服装の工夫で防げること

たとえば、次のような工夫をしていれば防げたはずです。

白シャツの下には ベージュ系インナーを着る

胸元が見えなくなる特殊加工インナーを着る

生地が薄すぎるシャツは避ける

ジャケットを羽織り続ける

どれも難しいことではありません。
ほんの少しの配慮が、相手に与える印象を大きく変えるのです。

穏やかな気持ちでの学び

私は結局、その取引先との関係をすぐに断つことはしませんでした。
ただ、「これから先も一緒に歩むなら、こうした小さな点にも気を配っていただきたい」と心の中で思いました。

ビジネスは信頼の積み重ねです。
ちくぽこ一つで揺らぐ関係はもろいものかもしれません。
しかし、その小さな出来事が、自分自身も含め、身だしなみを改めて見直すきっかけとなりました。

おわりに

私たちが日々築いているのは、目に見えない信用という財産です。
それを支えるのは、大きな仕事の成果だけではなく、こうした小さな配慮。

「たかがインナー、されどインナー」
そう感じた一日でした。